アプガースコアが低いと脳性麻痺・てんかんのリスクが上がる
Five and 10 minute Apgar scores and risks of cerebral palsy and epilepsy: population based cohort study in Sweden.
Persson M,et al. BMJ. 2018.
【目的】
5分および10分の0〜10で表わされるアプガースコアと小児脳性麻痺またはてんかんのリスクとの関連を調査し、生後5から10分までのアプガースコアの変化の影響を満37週以上で生まれた乳児で分析する。
【デザイン】
1999年から2012年の間に出生した1213470人の奇形のない単胎の乳児を含む、スウェーデンの集団ベースのコホート研究。母の特性および妊娠の特性に関するデータと、脳性麻痺およびてんかんの診断は、全国のスウェーデンのレジストリの個々のカルテから得た。
【暴露】
生後5分及び10分でのアプガースコア。
【Main Outcome】
16歳までに診断された脳性麻痺とてんかん。95%の信頼区間とともに、調整されたハザード比が計算されました。
【結果】
1221人(0.1%)の子供が脳性麻痺と診断され、3975人(0.3%)がてんかんと診断された。5分でアプガースコア10点の子供と比較して、脳性麻痺の調整ハザード比は、アプガースコアの減少とともに着実に増加した:アプガースコア9で1.9倍(95%信頼区間1.6〜2.2)、アプガースコア0で277.倍(154.4〜499.5)。10分でのApgarスコアと脳性麻痺の間で、同様のさらに強い関連性が得られた。アプガースコアとてんかんの関連はそれほど顕著ではなかったが、5分アプガースコアが7以下、10分アプガースコアが8以下の乳児では、ハザード比の増加が認められた。5分と10分の両方で9-10のアプガーを持つ乳児と比較して、5分アプガースコア7-8と10分アプガースコア9-10の乳児の間では脳性麻痺とてんかんのハザード比が高かった。
【結論】